〜家族が笑っていれば、それでいいと思っていた〜
こんにちは。
不登校克服カウンセラー 出雲そらです。
前回は、幼い頃に母から言われた一言で、
「家族を守ることが私の役目」
そう信じるようになったお話をしました。
その頃の私は、まだ知りませんでした。
一度握りしめたその役目を、
私は大人になっても、ずっと持ち続けていたことを。
気づけば、人の顔色ばかり見ていた私

私は昔から、
人の顔色を見るのが日常でした。
怒っている人がいると、
「私が何か悪いことをしたかな」
と考えてしまう。
場の空気が悪くなると、
何とか笑顔にしなくちゃ…と考えてしまう。
誰かが困っていたら、
自分のことより先に助けようとする。
それが当たり前でした。
でも、それは、
「優しさ」だけではなかったんです。
私は、
家族が笑っていると安心できる。
逆に、
誰かが怒っていたり、
悲しんでいたりすると、
胸が苦しくなる。
だから私は、無意識のうちに、
いつも「大丈夫かな」と
周りの人の顔色や雰囲気を見ていました。
気づけば、
自分がどうしたいのかなんて、考えたこともありませんでした。
本当は疲れていても、
「大丈夫。」
本当は悲しくても、
「平気。」
本当は助けてほしくても、
「私がやる。」
そんなふうに、毎日をただひたすら一生懸命に過ごしていました。
私は、
それが「普通」で、「あたりまえ」だと思っていました。
だって、小さな頃から、
そうやって生きてきたから。
そして大人になり、
結婚し、
子どもが生まれても、
その生き方は変わりませんでした。
「私が頑張れば大丈夫」と信じていた

家族が笑っていれば安心。
家族が困らないように、
私が何とかしなきゃ。
私が頑張れば、
きっと家族は幸せになれる。
そう信じていました。
本当は、ただ怖かっただけ

でも今思えば、
私は、
家族を幸せにしようとしていたというより、
家族が苦しむことが怖かった。
また誰かが泣くことが怖かった。
また家の空気が重くなることが怖かった。
だから、
必死に頑張っていたんです。
家族を守るために。
家族が笑っていられるように。
そして、
自分が安心できるように。
「私がどんなに頑張っても、どうにもならない」出来事
そんな私に、
人生で初めて
どうにもできない出来事が起こります。
それが、
子どもの不登校でした。
私は、
今までと同じように頑張れば、
きっと何とかなると思っていました。
でも……
どれだけ頑張っても、
思うようにはいきませんでした。
私が頑張れば、家族を守れる。
そう信じてきた私にとって、
「私が頑張っても、どうにもならない」
という現実は、
とても苦しかった。
そしてこの出来事が、
私の人生を大きく変えていくことになるなんて、
この時の私は、まだ気づいていませんでした。

(第3話へつづく)
